TokyoWorker

いろんな企業の「働く」にまつわる情報を発信

日経225 東京本社・支社 所在地MAP

日経225の企業の本社・支社をGoogleMAPにプロットしてみました。

働く会社がどこにあるのかは、住む場所などにも影響するので、知っておいて損はないと思います。

ぜひ就活や転職活動の参考にしてみてください。

 

ちなみにこのマップにどんどん【本当の残業時間】シリーズの動画リンクを張っていく予定です。

 

 

 

【本当の残業時間】国立競技場の現場はどれだけ激務なのか、タイムラプスで撮影してみた

今週7/20(木)にニュースになった国立競技場での業務の実態をみるため、

翌日7/21(金)の現場事務所をタイムラプスで撮影してみました。

新国立工事 23歳が過労自殺か | 2017/7/20(木) 14:54 - Yahoo!ニュース

 

ニュースのあった翌日ということもあり、22:40頃には、現場事務所は完全消灯していました。ニュースがあった翌日ということもあり、深夜残業は少なかったのかもしれないですが、22:40というとかなりの勤務時間だと思います。 

 

この日は金曜日でしたが、建設現場は、もちろん土曜日も稼働していますので、翌朝7時頃から(朝礼が8時頃からあるため)現場監督の方々は出勤です。

 

この現状を変えるための第一歩として、まず完全週休二日制を素早く実現すべきでしょう。

「5年後に週休二日の定着を目指す」などのんびりしている場合ではないです。

週休2日、5年で定着=働き方改革で目標-中村日建連会長:時事ドットコム

 

 

総合商社でライフワークバランスを考えるなら伊藤忠商事一択

そもそも、総合商社入るならワークライフバランスとか言ってる場合じゃないだろって指摘が入りそうですが、一応、大手総合商社(住友商事が抜けているのは申し訳ないが)の残業時間(正確に言うと消灯時間)をタイムラプス撮影した結果、伊藤忠がベストという結論になりました。

残業時間が多い(多そうな)順では、三井物産・丸紅≧三菱商事双日伊藤忠
って感じでした。

 

三菱商事三井物産

丸紅

伊藤忠

双日

 

伊藤忠は働き方についてもしっかりと考えられていて、最先端な企業だと実感。
2013年より朝型勤務制度を導入し、20時以降は残業原則禁止、22時~5時は残業禁止とかなり大胆な社内制度改革をしてる。もちろん深夜残業を丸々カットはできないみたく、朝活を推奨している。でも、毎晩24時まで働くのと、朝6時頃から働くのでは、朝活のほうがより生産的な仕事ができそうです。働き手のモチベーションも違うと思う。

働き方改革などが政府より出されるより前の2013年より導入と、時代の流れをしっかりと読んで、こういった施策ができるのは、さすが優秀な企業だなと実感。


もちろん、企業を選ぶ基準は人それぞれで、残業時間だけで評価するのはよくないと思いますが、少なくとも、総合商社に入りたいと思っている人は、残業時間は長い業界と知ったうえで選択すべきですね。

 

なんで残業時間をタイムラプスで撮影しているのか

色々な会社の残業時間(厳密にいうと消灯時間)をタイムラプスで撮影してYoutubeにアップしてます。(↓がYoutubeのチャンネル)

 

で、今回の記事では、なぜこういった活動をしているのか、考えを書いていきたいと思います。

こんなことをやろうと思ったきっかけは、最近、ワークライフバランス(WLB)って言葉がTVやネットなんかで沢山出回っているけど、単純に残業を減らすだけでは、必ず生産量が減り、経済の規模が減る一方になってしまうので、いかに生産性を向上させ、生産量は維持したまま、残業を減らし余暇などの時間を作るかが問題になるはず。
私は、生産性向上させるためには、人材の適材適所を徹底して、様々な人が能力を最大限に発揮できるような社会にしていくのが、一番重要だと思ってる。
そのためには、新卒採用市場にて、人材のミスマッチを減らすのが近道になるはず。

■就職前の勤務イメージと、入社後の実態とのギャップが大きい

というのも、今実際に私が、人材のミスマッチが起きていて、自分の能力を全力で発揮できていると思えてないから。
就活説明会に行って企業の情報収集をしても、人事担当は上っ面な事しか答えてくれないため、入社前に企業の実情を知れず、入社後に「イメージと違った」、「こんなはずじゃなかった」など、ギャップが発生してる。
これは、他の多くの新社会人も同じ状態になってるのじゃないかなと思う。だって新卒3年目での離職率は3割を超えているし。(2016/10の厚生労働省の調査で、大卒者の31.9%が3年以内に離職している)
こういったギャップが発生していることで、モチベーション高く業務に取り組めなかったり、入社後すぐにやめてしまう事が、日本全体として生産性が低くなってしまっている原因のひとつだろう。
体力と精神を削りながらモチベーションも低く働く側も、多大な労力を掛けて採用活動と入社後の教育活動をしている企業側もどちらも得をしない状況。

なんでこんな人材のミスマッチが起きているかと考えると、
新卒採用市場では、情報の非対称性が強いため、こんな人材のミスマッチが多発する状況になってるんじゃないかと、
私の実感と、ネット上の様々な情報から、感じてる。

で、情報の非対称性が強い原因としては、2つ挙げられると思っている。
(新卒採用市場では、実際の業務内容について情報がない事や、総合職なので配属されたら志望の職種じゃなかった等、様々な情報について非対称性があるが、今回は残業時間について取り上げます)

■情報の非対称性が強くなっている2つの原因

①学生が本当に知りたい残業時間について、多くの企業が開示していない
まず1つ目だけど、リクルート就職白書2017に非常に興味深いデータがあった。
学生の知りたい情報と、実際に知れたかどうか、というアンケート調査。
この調査では、やはりというか、有給取得率や、残業時間などが知りたいが、情報が得られていないという状態になっている。

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こういった状況のため最近では、学生が残業時間を把握したいがために、深夜時間帯に電話をかけて自主的に調査しているなんて記事もあった。(働いている側としては、甚だ迷惑な話だが、学生にとっては自分の人生が掛かっているという意識の現れなのだろう)
だけど、就職四季報などを開いてみれば、平均残業時間が記載されている企業が多くあるのに、学生が情報が得られているないという結果になるのはなぜだろうと多くの人は思うだろうが、学生にとっては平均残業時間は本当に知りたい情報ではない。

「学生が本当に知りたい情報は、平均残業時間ではなく、職種別・年代別の残業時間や最大残業時間」だろう。

多くの企業では、年齢を重ねれば残業時間は減る傾向があるし、また職種によって残業時間に大きな乖離がある(大抵の企業では総務などのバックオフィス系職種は残業は少なめになっている)ため、学生が本当に知りたい、若手社員の残業時間や希望職種の残業時間が把握できない状況になっている。そのため情報のミスマッチが起きていると推測できる。


②公表された残業時間の信憑性が低い
2つ目の原因としては、新卒採用市場で公開されたデータに信憑性が低いという問題。
データとしては残業時間を公表していても、本当の勤務実態とかけ離れてしまっていては意味がない。
そこで問題となっているのが、(自主的なのか、強制的なのかは判断ができないが)勤務時間として申請せずに働いている時間、所謂サービス残業だ。サービス残業については、企業も正確な時間を把握できていないというのが実情だろう。

 

上記の2つの問題(情報が公開されていない問題、公表されたデータに信憑性が低いかつ、そのデータの信憑性を確認する手段がない問題)が発生しているため、新卒採用市場では情報の非対称性が強くなっていて、所謂「レモン市場」や「悪貨が良貨を駆逐する」状態となり、人材のミスマッチ(ワークライフバランスよく働きたいのに残業が多い企業に入ってしまう場合や、自己成長や収入を第一に考えているのに業務が制限された企業に入ってしまう場合など)が起きやすい状況になってしまっていて、市場全体の価値が下がってしまっている。


■残業時間(厳密にいうと消灯時間)をタイムラプスで撮影する意味

先述した2つの問題を解決するために、
まず、残業時間を公表していない企業については、残業時間の実態を知るために、
そしてその残業時間を公開している企業に関しては、その残業時間が実態に則しているか検証するため、
客観的なデータの1つとして、色々な会社の残業時間(厳密にいうと消灯時間)をタイムラプスで撮影し、公表をしていきたいと思っています。

これから、多くの企業を撮影していきたいと思っているので、就活生はこれらの情報をぜひ参考にしてもらえればと思います!